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皆さんシミが薄くなるなどの理由でビタミン剤とトランサミンを長期内服している、又は処方を希望している。
これ結構世の中に沢山いると思います。
ただ、特に病気も無く薬剤の内服を続けて良いことだけ起こると本気でお考えですか?
そんな都合の良い話は決してありません。
ビタミン剤の長期内服により蕁麻疹、そして紫外線によるアレルギーが起こります。
トランサミンの長期内服により血栓が出来やすくなります。
このような負の情報も知った上で内服を継続するのか、そもそも始めないのか検討した方が良いと思います。
処方した医院は殆ど後始末はしませんので、副作用が起こると別な皮膚科を受診する必要が出ます。
このことを是非皆さんご承知おき下さい。
2025-10-06 00:00:00
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下肢が浮腫む。
これは長時間立ち仕事である、下肢に静脈瘤があるなど原因は様々です。
そんな中で一つ見落しがちな原因について書きます。
その理由は降圧薬であるCa拮抗薬です。
具体的にはノルバスク、アムロジピン、ニフェジピン、ベニジピン、アゼルニジピンといった名前です。
休薬変更すると1か月以内に改善することがあります。
心当たりのある薬を内服していて下肢の浮腫みが酷くなっているようなら一度主治医に相談してみることをお勧め致します。
2025-07-31 00:00:00
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私のクリニックを受診し再診を継続している方の数はさほど多くはありません。
ここが二軒目、三軒目のクリニックであるほど再診してくれる傾向にあります。
一体どのような方が再診を繰り返してくれるのでしょうか?
ついこの前も今後は長くお世話になりたいと思いますと涙ながらに話された方がいました。
少しこの症例には脚色が入っています。
この方は全く別な皮膚疾患の感染症で受診されました。
それに対する対応だけでも、今後はこちらで治るまで治療したいですと話されていました。
その治療経過途中で痒みが強くて再診されました。
話を聞いて簡単な検査をしたところ実は蕁麻疹もありました。
詳しく問診したところ、だいたい高校生頃から発症していました。
原因は生理痛に対する解熱鎮痛薬でした。
20歳過ぎてから喘息とも診断されています。
アスピリン喘息と言って慢性蕁麻疹と同じ発症機序です。
じっくり問診したところ、学生の頃は親に話しても証拠となる皮疹が無くて皮膚科受診しておらず、生理痛も人生の中で痛みで意識を消失して救急搬送されても痛くなったら直ぐ解熱鎮痛薬飲みなさいとだけ産婦人科医から言われて生きてきていました。
私が普通に慢性蕁麻疹ですよ、そして生理痛は漢方薬で治療しましょう、出来ますよ!と言っただけで涙ながらに初めて治療していけるんだと感動していました。
ちょっと考えてみたらおかしいですよね。
どうして今まで誰も慢性蕁麻疹に気が付かないのか。
これは私の特別な知識ではなく、アレルギー学という教科書さえ読めば医師ならば誰でも理解出来ることです。
しかし、これまで何人もの患者がこうして感動してくれました。
これは結局医師が誰もアレルギー学を読んでなくて、整形外科医も産婦人科医も直ぐに解熱鎮痛剤を処方してきたということです。
私は皮膚科専門医として慢性蕁麻疹を見つけて治療するだけではなくて、生理痛も漢方薬で治療しています。
だから全部診てもらえるんだ!と感動して再診してくれます。
ここまで追い込まれた複雑でこんがらがった患者しか来院していないと言ってしまえばそれまでですが、正にそんな感じです。
もしこのブログに辿り着いて読んで正に自分の事だと思ったら、思い切って受診してみて下さい。
原因は主に生理痛と偏頭痛です。
直ぐに正解の治療に辿り着かなくてもきっと信じて続けていれば改善する日が来るはずです。
何しろ他の医院ではまずこのような取り組み方はしていないはずですから。
2025-07-23 00:00:00
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当クリニックでの漢方薬治療が上手くいった奇跡の一例を紹介します。
この方は当初、手掌の多汗で近医整形外科から紹介されてきました。
しかし、正直多汗症に対する特効薬は無く、難しいことを伝えました。
一方本来の主訴は10年位前の仕事中に高所から転落した事による頸椎損傷に伴って冷え、不眠があり、関節痛と痺れもあちこちにあるという事でした。
そちらは漢方薬治療でどうにかなるかもしれないと話したところ大喜びで内服してみるとのことでした。
勿論、一筋縄では行きませんでした。
しかし、先ずは冷えとそこから来る不眠に対し投薬したところ、久し振りにグッスリ眠れるようになったとのこと。
次いで関節痛が特に朝方酷いとのことなのでそちらに対し投薬したところ痛みも消失。
途中でこのようなケースには東洋医学的知識の豊富な鍼灸師が良いと思い知り合いの鍼灸院を紹介。
それも良く効くとの事でした。
最後にあちこちの痺れに対しても投薬したところそれも消失。
今では何も気になる症状はないとのことでした。
そしてよく聞くといつの間にか手掌の多汗が無くなったとのことでした。
ここまで2年間かかりましたが、鍼灸院の先生とも話しますが、奇跡の症例です。
本人もとても感謝していましたが、私たちもとても満足のいく結果でした。
このような場合も痛み止めと湿布だけでは根本的に解決しないので是非漢方薬を試す価値があると思います。
2025-07-14 00:00:00
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最近では紅麹による腎機能障害という副作用報告が話題になっています。これについて専門家がどの成分でも原因になる可能性があると言っています。
正直言ってサプリメントは薬剤よりもハードルが低く、十分な検証は行われず効果は乏しく副作用はしっかり発生すると考えたほうが良いのです。
例えば皮膚科領域ではVit剤は内服を長期に継続すると光線過敏型薬疹を起こし、紫外線にアレルギーを起こしやすくなります。
決してサプリメントで健康を手に入れることは出来ません。
地道でつまらないことですが、適度な運動、栄養のバランスが取れた食事、必要な時間、量の紫外線を浴びる事といった当たり前のことが健康への近道なのです。
2024-06-10 00:00:00
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皆さんは少し前に起きた茶のしずく石鹸による小麦アレルギーの件を覚えているでしょうか?
茶のしずく石鹸に入っていた加水分解小麦という小麦粉の成分が皮膚に付着することにより経皮感作から小麦アレルギーが誘発されて、うどん、パンといった小麦食品を摂食することでアレルギー症状が起こりました。
この件から学ばなければいけないことは例えば納豆の成分であるポリγグルタミン酸が含まれる化粧品が存在していますが、これによって納豆アレルギーが起こるという事も有り得るということです。
更にまだまだ確認出来ていない食品の成分が含まれる化粧品というのは数多く存在していると思われるので、そのように含まれる化粧品を極力使用しないように生活するということです。
一度アレルギーが完成すると小麦食品を摂食出来なくなるように、納豆含めて他の食品も食べられなくなるリスクがありますので、食品の成分が含まれる化粧品は使用しないように心がけて下さい。
発症してからでは遅いのです。
2024-05-07 00:00:00
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当クリニックでの漢方薬治療の実例をご紹介します。
この方は中学受験を控えていました。
母親に付き添われて受診しましたが、いくつもの皮膚科を受診し各々で異なるステロイドローションと時には抗アレルギー剤を処方されていました。
しかし全く改善せず、当クリニックを受診しました。
問診の結果自分の意思で受験するものの、結構なストレスになっている感じました。
勿論抗アレルギー剤とステロイドローションは当初併用しましたが、治癒は漢方薬の一択だと思いました。
そして処方した結果、頭の痒みは激減し、最後はステロイドローションを使用せず漢方薬の内服のみとなりました。
そして受験も終わり、第一希望の名門中学に無事合格しました。
このように子供で頭を無性に痒がる場合精神的なストレスがかなりの割合を占めて原因となっていることが多いので漢方薬での治療はとても有効だと思います
是非ご相談ください。
2024-03-11 22:24:36
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当クリニックでは漢方薬による皮膚科以外の診療も行っています。
1月と2月には広報しろいにも掲載しました。
ここで今までの治療経験で私も患者も最も満足していると思われる症例をご紹介します。
ある女性の方から家族の薬剤アレルギーの件で相談を受けました。
そして、その方本人も喘息が酷く頭痛もありました。
家族の件も解決しましたが本人の診察をすると、頭痛で長い間ロキソニン等の解熱鎮痛剤を服用していました。
実は解熱鎮痛剤の長期服用で喘息と慢性蕁麻疹になります。
そのことを説明し漢方薬を処方したところ頭痛が治まり喘息も起こらなくなりました。
そこからホットフラッシュ等の相談も受けたので別な漢方薬を処方し改善しました。
暫く体調の変化もなく落ち着いていましたが、コロナウイルス感染症が蔓延してきました。
そしてこの方の家族も全員感染しました。
現在の診療ではほぼカロナール錠しか処方されません。
発熱していたのでカロナール錠とロキソニン錠を大量に使用した結果喘息が再燃。
更に運の悪いことに後遺症で頭がモヤモヤして倦怠感が残り、仕事に戻れなくなってしまいました。
所謂ブレインフォグと呼ばれる状態です。
実はコロナウイルス感染症自体も漢方薬による治療で軽く済むことが多いのです。
ここから2種類の漢方薬を2週間投与して軽快しました。
ところがこれで終わりではありませんでした。
その後も呼吸すると鼻の奥から頭にかけての痛み、またホットフラッシュが酷くなるという症状が残り毎日仕事は出来るものの辛い状態が続いていました。
こちらも別な2種類の漢方薬を3週間処方し軽快しました。
現在は何も服用せずに普段通りの生活を続けています。
このように一般的な西洋医学ではどうにもならない場合漢方薬治療は考えるべき一つの選択肢であると思われます。
必ず治せるとは言いませんが是非ご検討下さい。
2024-03-10 17:49:05
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どのような時に漢方薬治療が適しているのでしょうか。
現代でしたらコロナウイルス感染症の後遺症でしょうか。
こちらは治る可能性があるのは漢方薬による治療のみと思われます。
私のクリニックでも可能な限りではありますが対応、処方しております。
私のクリニックは皮膚科ですので、最も多く処方しているのはニキビ、そして水いぼです。
他には子供で頭が痒くてしょっちゅう引っ掻くが湿疹病変は無い、という場合です。
皮膚科疾患以外では、偏頭痛、生理痛、更年期症状、便秘、反復する膀胱炎、冷え症、不眠症などで、つまり西洋医学では検査しても異常なしと言われるが、症状はあるという場合に漢方薬を処方しています。
私のクリニックでは漢方内科、東洋医学科などは標榜はしていませんが、漢方薬による様々な症状への治療を行っています。
是非ご相談下さい。
2024-01-01 00:00:00
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2019年に新型コロナウイルス感染症が拡がってから漢方薬の効能が見直され、全国の医師が処方するようになって薬局で在庫切れとなって処方制限が行われるといった異常事態が起こるようになりました。
ここではどのような処方で気を付けるべきなのか載せたいと思います。
副作用についてです。
勿論漢方薬の内服でも副作用は起こります。
身近なところでは足がつった時に服用されることが多い芍薬甘草湯、違う目的ですが、甘麦大棗湯等は甘草の含有量が多く、低カリウム血症が起こりやすく危険です。
次に柴胡、黄ゴンが含まれる物も人によっては長期連用によって肝機能異常が出現することがあり、時々採血を行ったり、採血の結果肝機能異常が出現したら、休薬や変更が必要になります。
最も注意するべきは山梔子が含まれる漢方薬です。
こちらを長期連用して蓄積されると腸間膜静脈硬化症という物が起こり、最悪の場合腸を外科切除する必要があります。
これが含まれるものはツムラですと15番、24番、50番、56番、57番、58番、62番、76番、80番、90番、104番、110番、137番です。
このように漢方薬と言えども副作用は多岐に渡り、時として重篤になります。
服用してはいけないのではなく、きちんと詳しい医師の管理の下で服用する必要があるということです。
具体的には医師が東洋医学専門医を持っているか、富山医科薬科大学出身であるか等をホームページで確認することをおススメします。
2024-01-01 00:00:00
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