これは一般的には子供で、牛乳、小麦、卵に対するアレルギーが多く、その診断も、その後の管理も小児科に委ねられるところですが、最近皮膚科でも食物依存性運動誘発性アナフィラキシーに関する症状や、ラテックスーフルーツ症候群など多様な病態の患者が受診するようになってきました。
例えば加水小麦含有石鹸を使用したことによる経口小麦アレルギーや化粧品に含まれるコチニール色素や豆乳成分によって食物アレルギーを引き起こす場合、猫に引っかかれて、または猫アレルギーで豚肉に対するアレルギーを起こす場合、マダニに刺されたことで、牛肉や魚の鰈に対するアレルギーを引き起こす場合、エイに刺されて、納豆アレルギーを引き起こす場合などがあります。 この辺りは詳細な問診が必要です。 他にも書ききれないくらい、花粉症と食物アレルギーも密接に関わっています。 子供の食物アレルギーでは小児期からむやみに除去ではなく、負荷試験を行って早めにどのくらいまで、または、完全に食べられるのかを調べる必要があります。 早めに負荷試験を行わないまま、食べずに成長した場合は完全除去となってしまい、食べられる食品に大きな制限があるままの成長となってしまいます。 日進月歩ですので、かつての常識は今は違っていることも数多くあります。 出来るだけ新しく分かったことを提供したいと思っています。 当クリニックでは、他院で行った採血結果であっても、その後どうしたら良いのかをご説明いたしますので遠慮なく他院の採血結果をご持参下さい。 最近特に困るのは15歳以上は小児科ではなくなるのに、その時点で食物アレルギーが解決していない患者が見受けられることです。 15歳以上になると千葉県内では受け入れ施設が無くなります。 解決していない食物アレルギーについては15歳までに是非ご相談下さい。 また過ぎた場合も他県に受け入れ施設がありますので、諦めずにご相談下さい。 いずれにしても専門施設をご紹介致します。 |