若林皮ふ科

若林皮ふ科|白井市富士、鎌ヶ谷の皮膚科

〒270-1432
千葉県白井市富士136-53
TEL:047-441-4112
トップページ»  接触皮膚炎について

接触皮膚炎について

いわゆるカブレですが、色々な原因があって、全ては書ききれません。
大雑把に、これまで受診した患者さんの症状も交えて書いてみます。

最も症状がひどく、有名なのはウルシによる接触皮膚炎です。
東京都ではイチョウを都の木にしていることもあり、これでかぶれると歩いていてもイチョウの木の下で痒くなる可能性があります。
ウルシ科の植物と言うことで有名なのは銀杏、カシューナッツ、マンゴーです。従ってウルシアレルギーの場合食べられません。
接触皮膚炎には一時刺激性とアレルギー性とあります。
全てをアレルギーと呼ぶわけではありません。

今の世の中ではアレルギーという言葉が間違って使われています。
さて、庭の手入れをして皮疹が出た、と言う場合は庭で虫に触られたとか、植物に触ったとかで原因が想像できます。

特に女性の受診時の訴えとして一番多い主訴は顔が赤くて痒いです。
こちらは現在行っている毛染めや使用中の化粧品を中止するという指示と外用剤で治ります。
そうです、変更、中止せずには治りません。
またステロイド外用剤を顔に長期間連用すると酒さ様皮膚炎という副作用が起こるので長期間連用出来ません。
やはり原因の使用中止という対応をしなければいけません。
皮膚科医でアレルギーを専門にしていれば常識です。
ただの湿疹などと、これで言われているようなら残念ながら通院続けていても決して治らないと思います。

勿論中止、変更できないと言い張るようなら当院でも手に負えません。
あくまでもこちらの指示に従って中止、変更してもらうことが前提です。
まだ今の医学ではお気に入りだからと言って、使用しながら薬で使えるように変えるという方法はありません。

また実は美容と保湿目的で使用されてきたヒルドイドですが、幼少期から全身にタップリ外用すると成分が化粧品とかなり同じため、成長した時に早く化粧品かぶれを引き起こすというリスクがあります。

アレルギーは一度免疫学的に獲得してしまうと二度と使えないというのが今の医学で解明されていることです。
当クリニックでは、原因を探し、患者さんに二度と使わないように指導しています。
また使いたいということでなく、何が原因か知りたいということでしたらお役に立てると思います。