若林皮ふ科

若林皮ふ科|白井市富士、鎌ヶ谷の皮膚科

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ウイルス性発疹症について

皆さんは風邪という概念をどこかで教わりましたでしょうか?
何をもって風邪というか、どういう症状であるか、ハッキリおわかりでしょうか?

風邪に限らず、コロナ、インフルエンザや麻疹、風疹、水痘などは全てウイルス感染症です。
麻疹、風疹では、体が赤くなり、水痘では体に水疱が出来ます。
他にも手と足と口に皮疹が出るタイプ、四肢末端にのみ皮疹が出るタイプ、紅斑と言って赤くなるだけ、蕁麻疹のようにブヨブヨ膨らむもの、水疱になるものとあります。
つまり、ウイルス感染症では何らか皮疹や粘膜疹が出るということです。

インフルエンザと水痘には今は特効薬があります。
しかし、それ以外には特効薬と呼べるものはありません。
自然に軽快するのを待つだけです。
また、皆さん、風邪をひいて、熱は数日で引いたのに、咳や鼻汁は一か月近く残ったなんていう経験もおありかと思います。
どのウイルスに感染したらどんな皮疹が出るのかなどは気にする必要はありません。
とにかくウイルス感染したら何かしら皮疹が出ると思ってください。
出現の仕方には数学の公式のような法則が一応あって、四肢末端から出現して体幹部に広がっていきます。
勿論例外もあって受診して診断確定する必要があります。

大切なことは発熱や全身症状はなく、皮膚のみに症状が見られる場合、原因と考えられる感染症は人に感染しないと言われていることです。

例えば麻疹、風疹、水痘、手足口病などは小児科に任せますが、肘頭、膝蓋、手背、足背などから出現する多形滲出性紅斑、ラグビーボール状の紅斑が播種状に見られるジベルバラ色粃糠疹、手首、足首中心に紅斑が見られるジアノッティ症候群などは皮膚科特有の疾患です。

一つ気をつけないといけないのは、この状態から進んで、眼球結膜、眼瞼結膜といった部位が充血して白目が真っ赤になったり、口の中が食べ物がしみたりするようなら、粘膜皮膚眼症候群(スティーブンスジョンソン症候群)と呼ばれ危険な状態になっているということです。
この場合は早く受診が必要で、大学病院などで入院になります。

全身痒くないのに、何も薬も飲んでいないのに、体が赤いといったことが起きるようなら、必ず受診して相談してください。

尚、最近流行して世間を騒がせているコロナウイルス感染症の後遺症ですが、特効薬はありません。
漢方薬の項目にも載せましたが、私は東洋医学専門医を持っていませんが、富山医科薬科大学を卒業しており、ある程度は漢方薬を使いこなせる自信があります。
後遺症には漢方薬しか効きません。
他の選択肢が無く、お困りの場合一度ご相談ください。
精一杯治療してみます。