聞きなれない名前ですよね?言われても、ピンと来ないと思います。
皮膚科の病名はおしなべて馴染みの無いものが多く、想像がつきにくいものが多いです。 これは読んで字のごとく、とにかく痒い病気です。多形慢性痒疹、結節性痒疹と言ったところが有名なところで、良く見られます。 この原因は糖尿病だったり、金属アレルギーだったりと様々ですが、一番皆さんが注意したいのが虫刺されから発症するものです。 これが結節性痒疹と呼ばれ、虫刺され一か所を完全に治しておかないと、その刺された皮膚に対してアレルギー反応を起こし、全身に刺されてもいないのに、同じような皮疹をたくさん発生させる状態になります。 いったんこうなってしまうと、普通に抗アレルギー剤、ステロイド外用剤を処方しただけでは治りません。 色々治療を工夫する必要があります。 漢方薬の併用が効く場合もあります。 しかし、どのように工夫しても症状が緩和しないこともあります。 その時は古くは紫外線照射が、最新の治療も検討してもらうために大学病院に紹介しています。 勿論ただ放置しておいても悪化するだけで治りません。 他の痒疹もどのような原因であっても治療に難渋します。 従って例えば虫刺されと思っても必ず皮膚科受診をお勧めします。 そして、他でどうも虫刺されと思っていたのに治らないと思ったら是非ご相談ください。 時間はかかりますが、完治するまでしっかり治療しましょう。 尚、皮膚科特定疾患指導料(Ⅰ)がかかります。 |
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